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駐車場・屋外通路が暗い時の対策 照明の後付けと、電源がない場所の照明選び

駐車場・屋外通路が暗い時の対策 照明の後付けと、電源がない場所の照明選び
駐車場で車を降りたあと、足元が見えにくい。
最後に帰る時、駐車場までの道が暗い。
利用者から「もう少し明るくしてほしい」と言われた。
屋外の暗さは、毎日の出入りや施設の使いやすさに関わります。
改善したくても、「どこに照明を増やせばよいのか」「近くに電源がない」「今のソーラーライトでは物足りない」と、対策に迷うこともあるでしょう。
まずは、困っている場面から照らす場所を決めること。そして、その場所に合う電源方式と光り方を選ぶことが、改善への近道です。
この記事では、身近な困りごとの対策から、ソーラー照明が役立つ条件まで紹介します。
第1章:どんな時に困る?
場面から、照らす場所を決める
同じ「駐車場が暗い」という悩みでも、車を止める時と、降りて歩く時では見たい場所が変わります。
駐車場に設置された屋外照明のメーカー掲載例
駐車場 車のライトを消すと、
足元が見えにくい
車止めをまたぐ時や、トランクから荷物を下ろす時に困る。
降車する場所と、そこから歩く経路へ明かりを。 駐車中の車が光を遮ることも考えて、照明の位置を選びます。
屋外通路に設置された照明のメーカー掲載例
退勤時の通路 最後に帰る人の時だけ暗い
建物の照明が消えると、車までの道が見えにくくなる。
帰り終わるまで、通路の明かりを残すことが対策です。 既存照明の点灯時間を見直すか、建物の消灯に連動しない屋外灯を追加します。
出入口で鍵をかける場面のイメージ
出入口 暗い中で鍵をかけている
室内の照明を消して外へ出るため、鍵穴や入口の段差が見えにくい。
外へ出てから施錠が終わるまで、手元と足元を照らします。 センサー式の場合は、立ち止まっている間の点灯動作も選ぶポイントです。
駐輪位置と出し入れする通路のイメージ
駐輪場 鍵や自転車の間隔が
見えにくい
鍵を開ける、荷物を載せる、自転車を押し出す時に困る。
駐輪位置と、出し入れする通路の両方へ明かりを。 自転車の陰になる場所も想定して配置します。
建物の裏側を照らす屋外照明のメーカー掲載例
倉庫の裏・敷地の奥 既存の照明が届かない
建物の角を曲がると、通路や資材の周辺が暗くなる。
光が遮られる場所の近くへ、照明を追加する方法があります。 通行用か作業用かによって、必要な明るさを選びます。
建物まわりの通路を照らす屋外照明のメーカー掲載例
店舗・施設 利用者から「駐車場が暗い」
と言われた
入口は見えるのに、そこまでの足元が見えにくい。
駐車位置から入口まで、明かりが途切れる場所を改善します。 曲がり角や段差など、利用者が通る順番に沿って考えます。
写真:照明メーカー公式サイトの設置例
施錠・駐輪場の図:利用場面のイメージ
駐車位置から入口まで、降車する場所・曲がり角・入口の手前を一続きで考える歩行経路の模式図
車を降りる場所から入口まで、必要な経路に沿って改善する。
第2章:照明を増やす前に、
今の設備で改善できるかを見る
暗くなる理由によっては、照明の追加以外にも対策があります。
暗くなる状況 最初に考える対策
以前は明るかった 不点灯や汚れ、光を遮るものを確認する
決まった時間から暗くなる タイマーや建物の消灯時間を見直す
建物の裏や一部分だけ暗い 照射方向や配置を見直し、届かない場所への追加を考える
既存設備で改善できる部分と、新しく明かりが必要な部分を分けると、追加する場所を絞れます。
例えば、建物の照明を消すと帰り道も暗くなる場合は、点灯時間を延ばす方法があります。それが難しい場合は、帰る経路に独立した照明を設ける方法へ進みます。
第3章:照明を後付けするなら、
電源と日当たりで方式を選ぶ
照明を追加する場所が決まったら、次は電源の確保です。
近くの電源を利用できる場所では、AC電源式が候補になります。電源が遠い、配線を通しにくい場所では、太陽光で充電するソーラー式を検討できます。
AC電源式・一体型ソーラー式・分離型ソーラー式を、給電方法とソーラーパネルの位置で比較した図
設置場所の条件 候補になる方式
電源を確保でき、照明まで配線できる AC電源式
本体を日当たりのよい場所に設置できる 一体型ソーラー式
照らしたい場所は日陰でも、別の位置で日照を確保できる 分離型ソーラー式
一体型は、パネルと照明がまとまった方式です。分離型は、日向に置いたパネルから、離れた位置の照明へ接続します。屋根付き駐輪場や庇下などでは、この位置関係が選定のポイントになります。
電源工事ができない場所では、ソーラー式が選択肢に
「照明を設置したいが、電源工事ができない」という場合、独立したソーラー式なら、外部電源から給電する配線を省けます。
建物から電気を届ける代わりに、設置場所で発電して使う方法です。
器具を固定する支持物や保守は必要ですが、電源の確保が障害になっていた場所でも、設置を検討できます。
費用を比べる時は、器具代に加えて、給電配線・取付け・使用中の電力・保守を含めて考えましょう。導入費用の有利・不利は、現場の条件によって変わります。
第4章:選ぶ時は
「見たい場所・使う時間・設置条件」を合わせる
見たい場所に、光が届くか
ルーメン(lm)は光の量を比較する目安です。実際の足元の明るさは、取付高さ、光の広がり方、車や建物の影によって変わります。
車止めを見たいのか、歩く経路を照らしたいのか。対象を決めて、照射方向と配置を合わせます。
センサー付きでは、照射範囲と、人の動きを検知する範囲は別です。人が通る位置に合うかも確かめます。
光が届く照射範囲と、人の動きを検知する範囲は別であることを示した模式図
必要な時間に、必要な光り方で使えるか
通り抜ける時に明るくしたい場所には、センサー式が候補です。施錠や自転車の出し入れなど、立ち止まる場所では、その間も明るさを保てる点灯方法が適しています。
退勤時まで使うのか、明け方まで使うのかでも条件は変わります。ソーラー式の点灯時間は、明るさ・モード・充電条件と合わせて確認しましょう。
一定の明るさで朝まで照らすことが必須なら、日照が不足する時期も含めて点灯時間を確認します。電源を確保できる場所では、AC電源式も候補に入れて選びましょう。
その位置に、安全に固定して使えるか
器具に対応するポールや固定場所が必要です。既存の支持物を使う場合は、対応寸法と強度を確かめます。
ソーラー式では、パネルの日照も設置条件です。庇・樹木・建物の影に加え、時間帯や季節による変化も考えて位置を選びます。
第5章:照明選びで迷いやすいこと
Q. 今のソーラーライトが暗い。
買い替えれば改善しますか?
最初から光が足りない場合は、光量や照らす範囲が用途に合っていない可能性があります。
以前より暗くなった、途中で消えるという場合は、充電状態、設定、蓄電池の状態などが確認対象です。日照不足が原因なら、同じ場所で器具を替えるだけでは解決しないこともあります。
まず使用中の製品の説明書に沿って原因を切り分け、そのうえで機種と設置位置を選び直しましょう。
Q. 1台で駐車場全体を照らせますか?
広さだけでは決まりません。駐車中の車や建物の影、取付位置によって、光の届き方が変わります。
「車を降りる場所」「入口までの通路」など、必要な範囲から配置を考えます。広い場所では、複数台の配置も選択肢です。
Q. 隣の住宅へ光が入らないか心配です
隣家の窓や道路へ直接強い光が向かないよう、設置位置と器具の向きを選びます。明るさの調節も含めて、必要な場所に光を届けることが基本です。
第6章:電源を引きにくい場所への追加照明に、
サニーソライト
ここまでの条件から、一体型ソーラー式が合う場所で検討できるのが、次の屋外照明です。
セフティー電気用品
サニーソライト
日中に蓄えた電力で、夜間に自動点灯。
ソーラーパネル・蓄電池・LED照明を一体化した屋外照明です。
動画はSTP-20-BSLの点灯イメージです。
STP-20-BSLの点灯動画を見る(YouTube)
STP-15-BSL・STP-20-BSL共通の取付条件
取付方法
ポールなどの支持物へ固定
メーカー推奨取付高さ
3~5m
メーカー製品情報・取付条件: STP-15-BSL / STP-20-BSL
サニーソライトで建物脇の屋外スペースを照らした設置例
メーカー掲載のシリーズ設置例
選ばれる理由01 配線の難しさを理由に、諦めていた場所へ
メーカー掲載の導入者の声には、電線を敷設しにくい場所で採用された例があります。
行政施設の例
駐車場へ電線を敷設せずに導入
給電用の電線を敷設せずに設置できる点から、駐車場にサニーソライトを採用。
市役所の例
架空配線が難しい場所で採用
電線のない場所への照明設置を検討し、試用で明るさを確かめて採用。
出典:メーカーHP掲載「お客様の声」(シリーズ導入者の声を要約)
選ばれる理由02 点灯に電気料金がかからず、毎日の操作も省ける
太陽光で発電した電力を使うため、点灯に商用電力を使いません。夜間自動点灯なので、毎日スイッチを入れる操作も不要です。
明かりを追加したあとの、日々の運用まで考えられる方式です。
昼は日光で充電し、夜は必要な経路を照らす。日照と照射方向を考えた配置の模式図
選ばれる理由03 日常の照明を、停電時の備えにもできる
商用電源から独立しているため、停電時も蓄電残量と設定に応じて夜間に点灯できます。
普段使う出入口や通路の明かりを、電源が使えない時にも役立つ設備として備えられます。
第7章:その場所に合うサニーソライトを選ぶ
サニーソライトのSTP-15-BSLとSTP-20-BSLを、必要な明るさと、夜間の使い方に合わせて比較してみましょう。
両機種とも、使う場所に合わせて2つの点灯モードを選べます。
センサーモード
人を検知すると明るくなり、反応がないときは減光して点灯します。
通行するときに明るくしたい場所で検討できます。
常時点灯モード
人の動きに左右されず、点灯中は設定した明るさを保ちます。
施錠や荷物の出し入れなど、立ち止まって使う場所で検討できます。
両機種共通の点灯モード比較。センサーモードは反応がないときも減光して点灯し、常時点灯モードは設定した明るさを保つ
セフティー電気用品 サニーソライト STP-15-BSL
サニーソライト STP-15-BSL
通路や小規模な場所へ、照明を追加したい方に。
最大1,500lmのコンパクトモデル。明るさは60%・100%の2段階で調節できます。
通路ではセンサーモード、施錠する出入口では常時点灯モードというように、用途に合わせて設定できます。
前半・後半で光り方を自動的に切り替える必要がある場合は、STP-20-BSLを検討してください。
STP-15-BSLの設置条件・使い方・価格を見る →
セフティー電気用品 サニーソライト STP-20-BSL
サニーソライト STP-20-BSL
人の出入りが多い時間と、その後で光り方を変えたい方に。
最大2,000lm。明るさは60%・80%・100%の3段階。時間設定に加え、前半・後半で運転を変える2段階設定に対応します。
夜間の出入りが多い時間は明るさを保ち、その後は通行する人に合わせて明るくする。こうした使い分けをしたい通路や駐車場で検討できます。
例えば、次のように組み合わせられます。
STP-20-BSLの2段階設定例。点灯開始から最初の4時間は常時点灯、その後はセンサーモードに切り替える
切替えは、点灯開始からの経過時間による設定です。「午後10時に切り替える」といった時計の時刻指定ではありません。実際に点灯を続けられる時間は、充電状態や明るさの設定によって変わります。
STP-20-BSLの設置条件・使い方・価格を見る →
各商品ページでは、取付条件、センサーの検知範囲、リモコン操作、価格を詳しく紹介しています。

パトライト SK・SF・SLの違いと選び方 光り方を動画で比較

パトライト SK・SF・SLの違いと選び方 光り方を動画で比較
「SK・SF・SLのどれを選べばよいのか」と迷ったら、まずは知らせ方の違いをご確認ください。
重視したいこと 候補となるシリーズ
回転する光や、壁への反射で注意を促したい SK
光り方・明るさ・光らせる範囲を選びたい SF
連続点灯で状態を表示したい SL
具体的な光り方は、各章の動画でご確認いただけます。特徴と用途例を見比べ、ご希望に近い商品カテゴリへお進みください。
第1章:SK|回転する光や、壁への反射で注意を促したい方へ
特徴
  • 反射鏡が回転し、集めた光が周囲を巡る。
  • 壁などへの反射光でも、本体を直接見ていない人に気付きを促せる。
SKの回転動画(メーカー)
例えば、こんな用途に
  • 車両の出入りを知らせる
    駐車場や荷受け場で、回転する光により歩行者や作業者の注意を引く。
  • 設備の異常を知らせる
    機械やポンプの異常を、本体の光に加え、作業場の壁などに反射する光でも知らせる。
  • 店舗の存在を知らせる
    店頭や看板の近くで光を回転させ、通行する人の注意を店舗へ向ける。
第2章:SF|光り方・明るさ・光らせる範囲を選びたい方へ
特徴
  • モーターを使わず、LEDを順に光らせて回転するような動きをつくる。
  • 本体の設定と配線により、22種類の発光パターンから選べる。
  • 対応パターンでは、明るさを抑えられる。
  • 対応パターンでは、正面半分だけ光らせられる。
流動回転やフラッシュなど、光り方の違いを動画でご確認ください。
SF型点灯パターン集(電材ランド編集)
例えば、こんな用途に
  • 車両の出入りを知らせる
    夜間も使う駐車場の出口で、時間帯に合わせて明るさを調整する。
  • 設備の異常を知らせる
    機械やポンプの警報を、回転の速さやフラッシュの違いで段階別に知らせる。
  • 材料の不足を知らせる
    「残りわずか」と「材料切れ」を、異なる光り方で区別する。
  • 店舗の存在を知らせる
    窓際などで店外側へ光を向け、店内側の発光を抑える。
一つの発光パターンに固定して使うこともできます。
※発光パターンの切り替えや、減光・半面発光には組み合わせの制限があります。連続点灯はできません。
電材ランドでSFシリーズの商品を見る
第3章:SL|連続点灯で状態を表示したい方へ
特徴
  • 3シリーズの中で唯一、連続点灯に対応。点滅・トリプルフラッシュとの使い分けも可能。
SL型点灯パターン集(電材ランド編集)
例えば、こんな用途に
  • 設備の運転状態を知らせる
    機械やポンプの運転中は点灯、異常時は点滅で表示する。
  • 部屋・区画の使用状況を知らせる
    会議室、診察室、収録室などが使用中の間、点灯して表示する。
  • 作業の完了を知らせる
    加工や検査が終わった後、製品の取り出しなどの対応を待つ間、点灯させる。
  • 材料の不足を知らせる
    部品や原料の補充が必要な間、点灯を続けて表示する。
※用途例には、メーカーが紹介する用途に加え、製品の特徴から考えられる応用例を含みます。
第4章:シリーズが決まったら、使用条件に合う型式を確認
各商品カテゴリで、電源・大きさ・取付方法が使用条件に合う型式を確認しましょう。
あわせて、次の2点をご確認ください。
  • 自動で知らせたい場合
    異常の検知や状態に応じた光り方の切り替えには、別途対応するセンサー・制御機器などが必要です。SFの夜間自動減光にも、タイマーなどを組み合わせます。
  • 色を選ぶ場合
    SK・SF・SLはいずれも1台につき1色です。光り方を切り替えても、発光色は変わりません。
第5章:機種選びに迷ったら、電材ランドへご相談ください
「自分の用途にはどのシリーズが合うか」「シリーズは決まったけれど、型式を選びきれない」といった場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
知らせたい内容・使う場所・電源を、わかる範囲でお知らせください。ご検討中の型式があれば、あわせてご記入いただくと確認がスムーズです。
条件に合う製品の選定をお手伝いします。

屋根裏のイタチ対策に光は使える?自治体の案内と電池式回転灯の選び方

屋根裏のイタチ対策に光は使える?|自治体の案内と電池式回転灯の選び方
屋根裏の足音が気になり、対策できないかと調べている方へ。
イタチへの対策として、点滅するライトやLEDなどを使う方法を、複数の自治体が案内しています。 ただし、紹介されている光の種類や使い方には違いがあり、どんな動物にも同じように使えるわけではありません。
この記事では、自治体の説明と出典を紹介し、光による対策を検討する際のポイントを整理します。後半では、コンセントや電源配線が不要な電池式回転灯「ニコUFO」「ニコカプセル」の選び方をご案内します。
なお、音だけでイタチと判断することはできません。何が侵入しているか分からない場合は、自治体の相談窓口や専門業者へ確認しましょう。
第1章:自治体が案内する、イタチへの光対策
点滅するライトを置く方法
イタチへの光対策は、複数の自治体が追い出す方法の一つとして案内しています。まずは、点滅するライトや装飾用ランプについて、各自治体がどのように説明しているかを確認しましょう。
以下の自治体名から、原文をご確認いただけます。
自治体・資料 案内されている方法
八尾市「野生鳥獣の被害にお困りの方へ」 イタチを追い出す方法の一つとして、ライトなど点滅するものを置く方法を紹介しています。
東大阪市「イタチの被害にお困りの方へ」 イタチのいる場所に点滅するランプのようなものを置く方法を紹介。クリスマスツリーの飾りなど、発熱しないものを例に挙げています。
吹田市「イタチの被害」 イタチの出没する場所で、クリスマスツリーなどに使う点滅式のデコレーションランプを夜間に点灯させる方法を案内しています。
豊中市「イタチによる被害の対策について」 屋根裏などのイタチを追い払う方法として、クリスマスツリーの飾りなど、ちらつく光を置く方法を紹介しています。
これらの案内では、イタチのいる場所や出没する場所に光を置くという使い方が示されています。設置を考えるときも、動物のいる場所へ光が届くかを確認することが大切です。
屋根裏の梁や空間と、小型の電池式回転灯を置く位置を示したイラスト
LEDや赤色灯を挙げている自治体もあります
北九州市は、屋根裏などイタチが巣を作った周辺に、LEDや赤色灯、光を反射するものなどを置く方法を紹介しています。
北九州市「よくある相談と対策【イタチ】」
一方、大阪府は、装飾用の点滅灯とアルミホイルを組み合わせる方法を紹介しています。この方法では、豆電球は白色・銀白色などを使い、赤や青などの濃い色は不向きと説明しています。
大阪府「イタチでお困りの方へ」
色は、光源の種類とあわせて確認しましょう
北九州市が挙げているLED・赤色灯と、大阪府が説明している装飾用の豆電球は、同じ照明を比較した結果ではありません。そのため、「赤色ならよい」「赤色はすべて不向き」と一律には判断できません。
自治体の資料は、光を使う対策を検討するうえで参考になります。ただし、特定の回転灯の効果を検証した資料や、自治体による商品推薦とは区別して、ご検討ください。
第2章:ハクビシン対策にはおすすめしません
当店では、ニコUFO・ニコカプセルをハクビシン対策用としておすすめしていません。
同じ屋根裏の被害でも、ハクビシンについては、光による対策に否定的な資料があるためです。
栃木県の「ハクビシン対策マニュアル」には、光や超音波で追い払えるかという項目があり、試験研究では忌避効果がないとする説明が掲載されています。「忌避」とは、動物が嫌がって避けることです。
栃木県の対策マニュアル・本文1ページ
また、2011年に発表された研究では、飼育下のハクビシンに正面・側面・頭上から各条件10秒間光を照射したところ、光を嫌がって避ける効果は確認されませんでした。
研究論文「光照射はハクビシンに対して忌避効果があるのか?」
栃木県の資料は農作物被害への対策をまとめたもので、研究も今回の2機種を屋根裏で試験したものではありません。あらゆる光源や設置条件で無効と証明されたわけではありませんが、当店では、こうした情報を踏まえて購入案内をしています。
アライグマやネズミなどについても、イタチの案内をそのまま当てはめず、対象の動物に応じた対策を確認しましょう。
第3章:電池式回転灯は、小ささと電池交換の間隔で選ぶ
光を使う機器を検討するとき、屋根裏では電源の確保が課題になることがあります。
電池式回転灯なら、コンセントや電源配線が不要で、設置場所まで電源を引く手間を省けます。 一方、使い続けるには電池交換が必要です。本体が収まるスペースと、交換作業のしやすさをあわせて考えましょう。
ニコUFOとニコカプセルは、どちらも回転表示と点滅を切り替えられるLED回転灯です。
両機種とも、メーカーによる害獣対策効果の検証は行われていません。以下は、機器の仕様と使い勝手の比較です。
標準手動型の比較
ここでは、スイッチで操作する標準手動型の赤・黄を比較します。
比較項目 ニコUFO ニコカプセル
商品写真(赤色) ニコUFOのメーカー商品写真(赤色) ニコカプセルのメーカー商品写真(赤色)
本体の直径 76mm 118mm
使用する電池 単3アルカリ電池2本 単1アルカリ電池2本
点滅での動作時間 約500時間 約1,000時間
回転表示での動作時間 約400時間 約1,000時間
選ぶときの着眼点 小ささ・取り扱いやすさ 電池交換の間隔
商品写真:日恵製作所
動作時間は、赤・黄の標準型をアルカリ電池で使用した場合のメーカー公表値です。電池は別途必要です。緑・青や高輝度型などは仕様が異なります。
ニコUFOのメーカー資料、ニコカプセルのメーカー資料
設置スペースが限られる場合は、ニコUFO
ニコUFOは直径76mmの小型モデルです。本体を小さく収めたい場合や、電池交換時の取り扱いやすさを重視する場合の候補になります。
ニコUFO(VL07B-003AR/AY)の商品詳細
電池交換の回数を減らしたい場合は、ニコカプセル
ニコカプセルは直径118mmで、単1電池2本を使用します。赤・黄の点滅モードでは、ニコUFOの約2倍の動作時間が案内されています。設置スペースを確保でき、交換の間隔を重視する場合の候補になります。
ニコカプセル(VL11B-003AR/AY)の商品詳細
ニコカプセルの商品ページには高輝度型などの選択肢もあります。上表の対象は「VL11B-003A」の標準型です。
第4章:購入前に、設置と電池交換が無理なくできるか確認する
光が届き、安全に点検できる場所か
屋根裏に取り付ける場合は、次の3点を確認しましょう。
  • 光が届くか: 梁や断熱材などで、動物のいる場所への光が遮られないか。
  • 固定できるか: 取り付ける面に合った方法で、本体を安定して固定できるか。
  • 点検できるか: 電池交換や点灯状態の確認を、安全に行えるか。
住宅の廊下で床に立ち、天井の点検口を見上げて設置場所や電池交換のしやすさを確認する男性のイラスト
両機種にはマグネットがありますが、木製の梁などにはそのまま吸着しません。屋根裏の温度や湿気、取り付ける面の状態を確認し、製品と使用電池の取扱条件に沿って設置してください。
電池交換を日数で考える
赤・黄の点滅モードのカタログ値を、1日24時間の使用として単純に日数へ換算すると、ニコUFOは約21日、ニコカプセルは約42日です。
実際の電池寿命は使用条件によって変わり、この日数は害獣への効果が続く期間を示すものではありません。交換予定日だけで管理せず、点灯状態も確認しましょう。
第5章:自治体があわせて案内する、再侵入への対策
光を使う方法とあわせて確認したいのが、侵入口への対策です。
東大阪市は、追い払った後に侵入口をふさぐことを基本とし、ふさがなければ再び侵入されると説明しています。
東大阪市のイタチ対策
豊中市も、屋根と壁の隙間や配管の周辺など、侵入口と思われる場所を金属製のネットなどでふさぐ方法を案内しています。
豊中市の再侵入対策
音がしなくなっただけでは、動物がすべて出たとは判断できません。内部に動物や子どもが残っていないことを確認してから、侵入口への対策を進めましょう。
吹田市は、追い出し方法を試しても効果がない場合の相談先も案内しています。光を使っても状況が変わらない場合や、侵入経路が分からない場合は、回転灯を追加購入する前に、お住まいの自治体の相談窓口や専門業者へご相談ください。
吹田市の相談案内
電池式回転灯の機種選びは、電材ランドへ
動物の種類の判定や駆除方法は、自治体の相談窓口や専門業者へご相談ください。
ニコUFOとニコカプセルの大きさ、電池、操作方法など、機器選びで迷われた場合は電材ランドへ。 取り付けたい場所や使用方法を伺い、製品仕様や納期をご案内します。

暗くなると自動点灯する回転灯 電池式・ソーラー式の選び方

暗くなると自動点灯する回転灯|電池式・ソーラー式の選び方
回転灯は、夜間に光を点滅・回転させて、その場所に注意を向けてもらう目的でも使われます。
例えば、次のような用途です。
  • 駐車場の出入口で、歩行者やドライバーに注意を促したい。
  • 夜間の工事・保守作業で、周囲への注意表示を使いたい。
  • 管理する敷地に、不法投棄対策として警告の光を設けたい。
しかし、取り付けたい場所に電源がなく、設置を見送るケースがあります。また、設置できた場合でも、夜間だけ動かすには、手動で点灯・消灯したり、タイマーを設置したりする手間がかかります。
こうした電源の確保や点灯・消灯の手間に対応するのが、電池式・ソーラー式の「夜間自動点灯型回転灯」です。
外部から電源を引く必要がなく、周囲が暗くなると動作し、明るくなると停止します。
昼間に十分な日光を確保できる場所ならソーラー式、日当たりを確保しにくい場所なら電池式が候補です。
この記事では、実際の使用例を紹介したうえで、用途や設置場所に合う回転灯の選び方を解説します。
第1章:電池式・ソーラー式回転灯を使った注意喚起・防犯の事例
夜間自動点灯機能がついた電池式・ソーラー式回転灯は、出入口での注意喚起、夜間作業中の注意表示、不法投棄対策などに使われています。実際の使用例から、目的の異なる3つの使い方をご紹介します。
事例1:駐車場・出入口で、歩行者やドライバーに注意を促す
会社の駐車場の出入口で注意を促すため、ソーラー式を設置した例。
夜間の営業所の駐車場出入口で、門柱のソーラー式回転灯が光り、歩行者と敷地内のドライバーに注意を促すイラスト
駐車場の出入口で、歩行者やドライバーに注意を促す設置イメージ。
課題は、注意灯を取り付けたい場所に電源がないことでした。購入前には本体の小ささを気にされていましたが、取付台を加工して設置し、使用後には性能に満足したと評価されています。
また、歩道に面した営業所の出入口で、歩行者とドライバーへの夜間注意灯として使用している例もあります。こちらでは、薄暗くなる時間帯から自動で点灯する点が役立っているとされています。
電源を引きにくい出入口に注意表示を設けたい場合や、夕方からの点灯を自動化したい場合に参考になる使い方です。
事例2:夜間の工事・保守作業で、周囲に注意を促す
夜間の保線作業で、作業時の注意喚起に電池式を使用している例。
使われているのは夜間自動点灯型で、購入者からは、マグネットによる取り付けの便利さが評価されています。
作業時に持ち込む注意表示を選ぶ際には、電源を確保できるかだけでなく、取り付け・取り外しのしやすさもポイントになります。使用する場所や取り付ける対象に合わせて、適した設置方法を確認します。
夜間の道路工事で、工事中の看板に小型回転灯を取り付け、歩行者用の通路を確保しながら作業するイラスト
夜間の工事・保守作業で、看板に回転灯を取り付けて注意を促す設置イメージ。
事例3:不法投棄対策として、警告の光を設ける
自治体の不法投棄を未然に防ぐ取り組みの一環として、ソーラー式回転灯を設置した例。
この場合の目的は、不法投棄への対策として、光による警告を加えることです。管理する空き地や敷地へのごみの投棄に困っている方にも、参考になる使い方です。
ご自身の管理する場所に取り入れる場合は、警告の光を見せたい位置に電源を引けるかを確認します。電源を引きにくくても、十分な日当たりを確保できれば、ソーラー式が候補になります。
周囲が暗くなると動作する夜間自動点灯型を選べば、毎日の点灯・消灯操作を省けます。
管理する空き地の入口で、不法投棄禁止の看板の近くにポールで固定したソーラー式回転灯が光るイラスト
不法投棄対策として、管理する敷地の入口に警告の光を設けるイメージ。
第2章:夜間自動点灯型が、使いたい目的に合っているかを確認する
回転灯は、光の動きで注意を促す機器
回転灯の役割は、点滅や回転する光で、その場所に注意を向けてもらうことです。
出入口への注意喚起、夜間作業中の注意表示、防犯目的の警告など、光を見た人に気づいてもらうために使います。周囲に照明がある場所でも、動きのある光による注意表示を加えたい場合に候補になります。
夜間自動点灯は、周囲の明るさで動作する
夜間自動点灯型は、電源スイッチを入れた状態にしておくと、周囲が暗くなると動作し、明るくなると停止します。
常設する場合には、夕方の点灯と朝の消灯のためだけに、設置場所へ行く必要がなくなります。日が暮れる時刻が季節によって変わっても、周囲の明るさに応じて動作します。
同じ施設の入口で、昼間は回転灯が消灯し、夜間は周囲が暗くなると赤く発光する様子を左右で比較したイラスト
昼間は停止し、周囲が暗くなると自動で動作するイメージ。
人や車が来たときだけ知らせたい場合は、検知する仕組みが必要
夜間自動点灯型が判断するのは周囲の明るさなので、人や車がいない間も、暗ければ動作します。
そのため、暗い間、その場所への注意を促し続けたい場合に向く方式です。
「車が出てくるときだけ知らせたい」「人が近づいたときだけ警告したい」場合には、人や車を検知するセンサーを使った仕組みを検討します。
電源を引きにくい駐車場の出入口で、車を検知して注意灯を動かしたい場合、次の記事をご覧ください。
第3章:設置場所と使い方から、電池式・ソーラー式を選ぶ
夜間自動点灯型が用途に合っていれば、次に電源方式を選びます。
まず、誰に、どの方向から光を見てもらいたいかを考え、取り付ける位置を決めます。その位置で日光を確保できるか、作業場所へ持ち運ぶ必要があるかによって、選び方が変わります。
設置場所・使い方の条件 選び方の目安
同じ場所に設置し、昼間に十分な日光を確保できる ソーラー式が候補
軒下など、取り付けたい位置で日光を確保しにくい 電池式が候補
作業場所に持ち込み、その都度取り付けたい 電池式を中心に、大きさや取付方法を比較
夜も外灯や看板照明で周囲が明るい 明暗センサーへの光の当たり方と、動作照度の調整可否を確認
ソーラー式は、光を見せたい位置で充電できるかを確認する
ソーラー式は、昼間に日光で充電した電気を使って動作します。屋外でも、建物や樹木、軒の陰では、十分に充電できない場合があります。
注意表示に適した位置で、充電に必要な日光も確保できるかが選定のポイントになります。日当たりのよい場所へ移すと光が見えにくくなる場合は、電池式を検討します。
電池式は、取り付けや電池交換のしやすさを確認する
電池式は、乾電池を電源として使うため、充電のための日当たりを必要としません。設置位置を選びやすく、作業場所への持ち込みにも適しています。
ただし、継続して使うには電池交換が必要です。常設する場合は、交換時に本体へ手が届くか、取り外して作業できるかを確認してください。
小型の本体を選びたいのか、マグネットで着脱したいのか、吊り下げたいのかによっても、候補が変わります。
外灯の影響は、電池式・ソーラー式のどちらでも確認する
夜間でも、外灯などが明暗センサー周辺を照らしていると、明るいと判断して動作しない場合があります。これは、電源方式を変えるだけでは解決しないことがあります。
電池式の夜間自動点灯型は、動作を始める周囲の明るさを調整できます。
第4章:大きさ・電源・取付方法から、夜間自動点灯の4機種を比較する
ここでは、電池式の「ニコUFO」「ニコカプセル」と、ソーラー式の「ニコソーラー」「ニコソーラー・タフ」を比較します。
いずれも、点滅とLEDによる回転表示を切り替えて使用できます。電源方式に加え、取り付けたい場所の広さや固定方法から候補を絞ります。
機種 電源・サイズ 選ぶ目安
ニコUFO
VL07B-003B
ニコUFO VL07B-003Bの外観(赤)
単3電池×2本
直径76mm
小型の本体を取り付けたい
ニコカプセル
VL11B-003B
ニコカプセル VL11B-003Bの外観(赤)
単1電池×2本
直径118mm
吊り下げでも使いたい
ニコソーラー
VM10S-B
ニコソーラー VM10S-Bの外観(赤)
ソーラー+充電池
直径105mm
日当たりを利用して充電しながら使いたい
ニコソーラー・タフ
VM09S-007K
ニコソーラー・タフ VM09S-007Kの外観(赤)
ソーラー+充電池
灯部直径90mm
全高515mm
満充電時の動作時間に余裕を持たせたい
ニコUFO:小型で、マグネットによる着脱にも対応
本体径76mmの小型タイプです。底面のマグネットと固定穴を使って取り付けられます。
設置スペースが限られる場所や、作業時に持ち込んで取り付けたい場合の候補になります。事例2で紹介した、夜間作業時の注意喚起に使われている機種です。
ニコカプセル:吊り下げを含め、取付方法から選びたい場合に
本体径118mmで、単1電池を2本使用します。マグネット・3点固定に加え、ハンドルを使った吊り下げにも対応しています。
取り付けたい場所に合わせて、固定する・吊り下げるといった方法を検討したい場合の候補です。
ニコソーラー:日光を確保できる場所で、夜間の表示を続けたい場合に
本体径105mmの、ソーラーパネル・充電池一体型です。昼間に充電し、暗くなると自動で動作します。
同じ場所に設置して使いたい場合に、日当たりと取付方法を確認して選びます。2点固定式やマグネット式など、取り付ける場所に合う仕様をご確認ください。
ニコソーラー・タフ:動作時間の長さと、パネルの向きの調整を重視する場合に
ニコソーラーより長い満充電時の動作時間を確保でき、ソーラーパネルの方位を360度調整できる機種です。夜間自動点灯に加え、昼夜連続動作も選べます。
回転灯部分は直径90mmですが、パネル・制御ボックスを含む全体の寸法は高さ515×幅185×奥行120mmです。ポールや壁面への固定を想定し、設置スペースと取付金具を確認して選びます。
第5章:設置後も必要な表示を続けるために、見え方と管理方法を確認する
注意を促したい相手の位置から、光を確認する
取り付けられる場所が、そのまま光を見せやすい場所とは限りません。門柱や看板などの陰に本体が隠れると、見せたい方向から光が見えなくなります。
出入口へ近づく歩行者やドライバーなど、実際に光を見てもらいたい位置から確認してください。
見え方は本体の大きさだけでなく、周囲の照明や背景にも左右されます。使用する時間帯に確認することが大切です。
電池式は、使用前の動作確認と電池交換を行う
常設する場合は、定期的に動作を確認し、電池交換を行います。高い場所に設置すると交換作業が難しくなるため、光の見え方と管理のしやすさの両方を考えて位置を決めます。
作業時に持ち込む場合も、使用前に点灯するか確認してください。夜間自動点灯型は明るい場所では動作しないため、周囲の明るさにも注意して確認します。
ソーラー式は、充電条件と発光モードを確認する
満充電時の連続動作時間は、ニコソーラー VM10S-Bが点滅50時間・回転20時間、ニコソーラー・タフ VM09S-007Kが点滅140時間・回転30時間です(いずれもメーカー公称値)。選ぶ発光モードによって動作時間が異なります。
毎晩の使用では、日中にどれだけ充電できるかも関係します。満充電時の数値を、そのまま継続して使用できる日数に置き換えることはできません。
設置後も、夜間に動作しているか、パネルが汚れていないか、建物や樹木の影で日当たりが変わっていないかを確認してください。
電源のない場所での注意表示は、電材ランドへご相談ください
電源のない場所で、夜間に、注意喚起や防犯対策を行いたい場合は、電材ランドへご相談ください。
何のために、どこで使いたいかをお知らせいただければ、最適な製品をご提案いたします。

回転灯の長納期・生産終了でお困りの方へ 代替機種・後継機種探しは、お気軽にご相談ください

回転灯の長納期・生産終了でお困りの方へ|代替機種・後継機種探しは、お気軽にご相談ください
「必要な回転灯の納期が、工事や交換の予定に間に合わない」
「使っている回転灯が生産終了になっていて、交換する機種が分からない」
後継機種が分かっても、必要な台数を希望時期までにそろえられるかは、別に確認が必要です。
電材ランドでは、パトライト・日恵製作所の製品について、型番・色・必要台数・希望納期をもとに、仕様と納期の両面から候補を調べます。 候補がある場合は、元の機種から変わる点も含めてメールでご案内します。
細かな仕様が分からなくても、ご希望の機種や使用中の製品の型番からご相談いただけます。
第1章:長納期・生産終了のときの探し方
希望機種の納期が間に合わない場合
基本的に同じメーカーの製品から、ご希望に近い仕様の機種を探します。
在庫・納期はご相談の都度確認し、必要な台数を希望時期までに用意できる候補を調べます。近い仕様で納期に合う候補が見つからない場合は、その旨をお伝えします。
使用中の機種が生産終了になっている場合
使用中の型番をもとに、メーカーが推奨する後継機種と、その機種の納期を確認します。
メーカー推奨の後継機種でも、取付方法や配線、コンセントプラグの有無などが旧機種と異なる場合があるため、入替に影響する違いもあわせてご案内します。
第2章:候補を選ぶときに確認すること
代替機種や後継機種を調べる際は、次の順に条件を確認します。
確認する項目 選定時の確認点
① 電圧 設置先から供給される電源に合わせます。AC100V・DC24Vなど、電圧とAC・DCの区別を最初に確認します。
② 電源入力/制御入力 電源のON・OFFで動かすのか、電源とは別の信号で動かすのかを確認し、今の操作方法に合う候補を探します。
③ 取付ピッチ 既存の取付穴を使う場合は、ボルト穴の位置が合うかを確認します。本体の大きさが近くても、取付穴の位置が同じとは限りません。
④ 色 ご希望の色で候補を探します。同じシリーズでも色によって納期が異なる場合があるため、型番とあわせて確認します。
このほか、使用場所や機種に応じて、防水性・耐振性・配線方法・コンセントプラグの有無なども確認します。
第3章:実際のご案内例
後継案内①:SKH-110A → SKH-M2
電材ランドでよくご案内する後継機種の一つが、パトライトのSKH-110AからSKH-M2への入替です。
旧機種(生産終了):SKH-110Aの商品写真
旧機種(生産終了):SKH-110A
後継機種:SKH-M2の商品写真
後継機種:SKH-M2
取付ピッチは同じφ70で、後継のSKH-M2もAC100V・コンセントプラグ付きです。 既存の取付穴やコンセントを使いたい場合に、この二つの条件を引き継げることをご案内しています。
ただし、SKH-M2Jなど、似た型番でも配線仕様が異なる機種があります。プラグ付きが必要な場合は、型番の末尾まで確認します。
後継案内②:SKC-210A → RLR-M2
大型回転灯SKC-210Aをお使いのお客様から、同じ取付位置で使える後継機種についてご相談をいただきました。
この際は、メーカー推奨の後継機種である、取付ピッチφ140のRLR-M2をご案内しました。
旧機種(生産終了):SKC-210Aの商品写真
旧機種(生産終了):SKC-210A
後継機種:RLR-M2の商品写真
後継機種:RLR-M2
※写真はシリーズ共通の外観参考画像です。
購入前にお伝えしたのが、プラグの違いです。旧機種のSKC-210AにはAC100V用のコンセントプラグが付いていましたが、後継のRLR-M2には付属していません。
この入替では、取付ピッチが合うことに加え、電源をどのように接続するかも確認しておく必要があります。
長納期時の提案:SL10-M2KTN → SL10-M2JN
表示灯SL10-M2KTNの納期についてご相談を受け、SL10-M2JNを候補としてご案内したことがあります。
希望機種:SL10-M2KTNの商品写真
希望機種:SL10-M2KTN
代替候補:SL10-M2JNの商品写真
代替候補:SL10-M2JN
この二つの機種には、次のような違いがあります。
確認項目 SL10-M2KTN SL10-M2JN
配線方法 プッシュイン端子台 本体から出るケーブル
取付構造 2点穴取付 3点ボルト足取付
保護等級 IP66 IP23/別売マウントラバーSZW-103使用時はIP65
※保護等級は、メーカーが定める取付条件での値です。
このご案内では、配線方法と防水性の違いに加え、マウントラバーを使うことで保護等級を近づけられることをご説明しました。
マウントラバー使用時も、元のIP66とは保護等級が異なります。また、取付構造も変わります。防水性の差や、配線・取付方法の変更に対応できるかが、この候補を検討する際の判断材料になります。
第4章:ご相談から候補のご案内まで
お電話またはメールで、次の4点をお知らせください。
  • 型番:購入したい機種、または現在使用している機種
  • 色:赤・黄・緑・青など
  • 必要台数
  • 希望納期:いつまでに必要か
選定に必要な情報が不足している場合は、こちらから確認します。そのうえで仕様と納期を調べ、候補がある場合は、機種名・納期・元の機種との主な違いをメールでご案内します。
型番のメモとパソコンを見比べ、候補となる機種の仕様と納期を確認する担当者のイラスト
型番をもとに、仕様と納期を確認します。
接続先の機器との適合や詳しい結線方法など、技術的な確認が必要な場合は、メーカーの技術窓口をご案内します。
ご案内した内容をご確認いただき、使用条件に合うか、必要な取付・配線の変更に対応できるかを踏まえて、ご購入をご検討ください。
代替機種・後継機種をお探しの方へ
パトライト・日恵製作所の製品で、納期や生産終了にお困りの際は、電材ランドへご相談ください。
型番・色・必要台数・希望納期をもとに、候補となる機種と主な違いをご案内します。

車両用回転灯の耐振動性能はどう選ぶ?固定式・マグネット式の違いと45・90・110m/s2

車両用回転灯の耐振動性能と固定式・マグネット式の違い

車両用回転灯・表示灯には、耐振動性能として45・90・110m/s²などの数値が示されています。

これらは、メーカー所定の試験条件で確認された性能値です。「フォークリフトなら90m/s²」「重機なら110m/s²」のように、車種ごとの必要値を示すものではありません。

製品を選ぶときは、耐振動値だけを見るのではなく、使用する車両や用途、取付方法、電源電圧などの条件から候補を絞ります。そのうえで、採用する取付方法での耐振動性能を確認します。

この記事の結論:耐振動性能を軸に、車両用回転灯を次の4ステップで選びます
  1. 黄色・緑色・青色を公道で点灯する場合は、色と用途について公的機関へ確認する
  2. 常設するなら固定式、車体に穴を開けず必要なときだけ使うならマグネット式を選ぶ
  3. 使用する車両・用途から候補製品を絞り、車両の電源電圧、取付スペース、耐振動性能、色、光り方を確認する
  4. 取扱説明書どおりに取り付け、固定部やマグネット面を定期的に点検する
※黄色・緑色・青色の主な用途と公的機関の確認先は、第6章で案内します。
第1章:固定式とマグネット式の違い

どちらが優れているかではなく、使い方に合う取付方法を選びます。常設と着脱では、優先する点が異なります。

取付方法メリットデメリット・注意点
固定式ボルトなどで取付面へ固定するため、安定した取付状態をつくりやすい。110m/s²の製品も選べる。穴開けなどの取付工事が必要。取付面の強度、締付方法、ブラケットの剛性を確認する。
マグネット式車体に穴を開けずに着脱できる。必要なときだけ使う場合や、常設できない車両に向く。平らな鉄製面が必要。水分、油、砂、曲面などの影響を受けるため、使用前に吸着状態を確認する。

常設して取付状態の安定性を優先するなら固定式、穴を開けず必要なときだけ使うならマグネット式が基本です。強い振動が予想される場合は固定式を優先し、想定する条件に適合するかをメーカーへ確認します。

マグネット取付の耐振動性能

本記事で紹介するパトライトのマグネット取付製品は、いずれも耐振動性能45m/s²です。振動の大きい場所や常設で使用する場合は、固定式の製品を検討してください。

車両用回転灯の固定式とマグネット式を比較したイラスト
左:固定式/右:マグネット式。常設するか、必要なときだけ着脱するかで選びます。
第2章:45・90・110m/s²は何を表すのか

m/s²は加速度の単位です。製品仕様の45・90・110m/s²は、メーカー所定の振動試験で製品に与える振動加速度を表します。

同じ試験条件・同じ取付状態で比べられる場合は、数値が大きいほど強い振動条件で確認された製品と考えられます。ただし、振動試験には方向、振動数、時間、取付状態などの条件があるため、数値だけで別製品を単純に順位付けすることはできません。

  • 45・90・110m/s²は、車種ごとに法律で決められた必要値ではありません。
  • 同じ車両でも、屋根・荷台・車体後部など、取付位置によって受ける振動は変わります。
  • 本体が110m/s²でも、別のブラケットやマグネット台を使うと、取付状態全体の値が変わることがあります。
  • 110m/s²は有力な候補になりますが、脱落や故障が起きないことを保証する数値ではありません。
耐振動と耐衝撃は別の性能

耐振動は繰り返し加わる振動に対する性能、耐衝撃は瞬間的に加わる力に対する性能です。耐振動値が高くても、あらゆる衝撃に耐えられるという意味ではありません。

第3章:車両・用途から候補製品を選ぶ

パトライトでは、車両や用途別に回転灯・表示灯の候補製品を紹介しています。

まず車両・用途から候補を絞り、電源電圧、取付方法、必要な色や光り方を確認すると選びやすくなります。

車両・用途候補製品耐振動性能・特徴
フォークリフトGL7-M1N-Y
固定取付時110m/s²
DC12~24V対応。直径68mmの小型・薄型で、黄色の表示灯を省スペースで固定したい場合の候補です。
フォークリフトGF7-48N-Y
固定取付時110m/s²
DC48V対応。直径68mmの小型タイプで、黄色の回転表示が必要な場合の候補です。
フォークリフトLPT-1M1-G/LPT-2M1-G
90m/s²
厚さ13.5mmの薄型補助警告灯です。車体の限られた場所へ取り付けたい場合に適しています。
フォークリフトLFH-12S-Y/LFH-24S-Y/LFH-48S-Y
90m/s²
直径100mmのトリプルフラッシュ表示灯です。車両の電源電圧に合わせて選べます。
道路維持作業車SLFM-M1GBD-Y
45m/s²
ゴムマグネット式で、必要なときだけ取り付けられます。車体へ穴を開けたくない場合の候補です。
道路維持作業車RLR-M1-Y
110m/s²
直径162mmの大型LED回転灯です。固定取付で、大型の回転灯を使用したい場合に適しています。
道路維持作業車LPT-1M1-Y/LPT-2M1-Y
90m/s²
厚さ13.5mmの薄型補助警告灯です。取付スペースが限られる場合の候補です。
道路維持作業車AZF-M1LB-Y
45m/s²
全長550mmの横長タイプです。車両上部へ散光式警光灯を設置したい場合に適しています。
道路運送車両SLFM-M1GBD-G
45m/s²
緑色のゴムマグネット式表示灯です。必要なときだけ着脱して使用したい場合の候補です。
道路運送車両AZF-M1LB-G
45m/s²
緑色の横長タイプです。車両上部で広い範囲へ注意を知らせたい場合の候補です。
道路運送車両RLR-M1-G
110m/s²
DC12~24V対応。直径162mmの大型LED回転灯です。緑色の回転灯を固定取付し、耐振動性能を優先したい場合の候補です。
重機GL7-M1N-T
固定取付時110m/s²
直径68mmの小型・薄型で、3色を1台で表示できます。取付スペースを抑えたい場合の候補です。
重機GL10-M1N-T
固定取付時110m/s²
直径100mmで、3色を1台で表示できます。GL7より大きな発光面を選びたい場合に適しています。
重機RLR-M1-Y
110m/s²
直径162mmの大型LED回転灯です。固定取付で、大型の黄色回転灯が必要な場合の候補です。
重機AZF-M1LB-Y
45m/s²
全長550mmの横長タイプです。車両上部へ散光式警光灯を設置したい場合に適しています。
地域防犯車両HKFM-M1GRD-B
45m/s²
青色のゴムマグネット式回転灯です。必要なときだけ車両へ取り付けたい場合の候補です。
地域防犯車両AZF-M1LB-B
45m/s²
青色の横長タイプです。車両上部へ散光式警光灯を設置したい場合に適しています。
農機GL10-M1N-T
固定取付時110m/s²
直径100mmで、3色を1台で表示できます。固定取付で、複数の状態を色分けしたい場合の候補です。
取付方法に関する注意

GL7-M1N-Y、GL7-M1N-T、GF7-48N-YをGL-001でマグネット取付する場合、耐振動性能は45m/s²です。固定取付時とは異なるため注意してください。

なお、この表は車両・用途から候補を探すためのものです。「フォークリフトには110m/s²が必要」といった車種別の基準を示すものではありません。最終的には、実際の取付方法に対する耐振動性能と、電源電圧、色、大きさ、光り方を確認して選びます。

黄色・緑色・青色の灯火を公道で使用する場合は、色と用途に関する条件も確認が必要です。確認先は第6章で案内します。

参考:パトライト公式「車両用回転灯・表示灯選定」

第4章:取付時に確認すること

製品の耐振動値を確認するだけでなく、取扱説明書どおりに取り付け、取付面や固定部も点検してください。

固定式の確認点
  • 取付面に十分な強度があるか。必要に応じて補強できるか。
  • 指定された取付姿勢、ボルト、締付トルクを守っているか。
  • ブラケットを使う場合、ブラケット自体に振れや緩みがないか。
  • 使用開始後も、ボルトの緩み、ひび、変形を定期的に確認しているか。
マグネット式の確認点
  • 取付面が、マグネットで吸着できる平らな鉄製面か。
  • 水分、油、ほこり、砂などを取り除き、マグネット全面が接しているか。
  • 配線が引っ張られ、本体を動かす力になっていないか。
  • 使用前に、ずれ、浮き、異物の付着がないかを毎回確認しているか。
  • 取扱説明書に落下防止措置の指示がある場合は、その方法に従っているか。

製品の耐振動値が高くても、取付面や固定部に問題があれば安定した取付状態は保てません。耐振動性能の確認と、正しい取付・点検の両方が必要です。

固定式とマグネット式の取付状態を点検する作業員のイラスト
固定式はボルトや取付面、マグネット式は取付面の汚れや吸着状態を確認します。
第5章:耐振動性能に関するよくある質問
Q1:結局、どれを選べばよいですか?

まず、常設する場合は固定式、必要なときだけ取り付ける場合はマグネット式を選びます。

次に、第3章の表から車両・用途に合う候補を確認し、電源電圧、色、大きさ、光り方を合わせてください。

複数の製品が条件を満たす場合は、実際の取付方法に対する耐振動性能を確認します。判断できない場合は、車種、取付位置、取付方法、走行環境をメーカーまたは販売店へ伝えて確認してください。

Q2:迷ったら110m/s²を選べばよいですか?

固定取付ができ、電源電圧、色、大きさ、光り方も合い、同じ試験条件・同じ取付状態で比較できる場合は、110m/s²の製品を優先候補にできます。

ただし、110m/s²の製品がすべての用途に適しているわけではありません。GL7・GF7はGL-001でマグネット取付すると45m/s²になるため、採用する取付方法で確認してください。

Q3:振動が大きい場所では、固定式とマグネット式のどちらを選べばよいですか?

耐振動性能を優先する場合は、固定式が候補になります。

本記事で紹介するマグネット式製品の耐振動性能は45m/s²です。強い振動や衝撃が予想される場合や、常設する場合は固定式を優先してください。

一方、車体へ穴を開けず、必要なときだけ使用したい場合はマグネット式が便利です。

第6章:黄・緑・青の用途と公的機関への確認

黄色・緑色・青色の回転灯等は、購入しただけで車両に自由に装備・使用できるものではありません。

公道で使用する場合は、対象となる車両や用途を確認し、必要な手続きを行います。窓口や手続きの順序は地域によって異なるため、購入・取付前に公的機関へ相談してください。

色主な対象・用途最初の確認先
黄色道路の維持・修繕・道路標示の設置に使用する車両、道路パトロール車など都道府県警察の交通担当窓口
緑色一定条件のトレーラをけん引する車両、特大車両を先導する誘導車など使用の本拠を管轄する地方運輸局等の基準緩和担当
青色一定の要件を満たす団体が行う自主防犯パトロール活動地域を管轄する警察署の防犯担当窓口
黄色回転灯

道路維持作業用自動車として公道で黄色回転灯を使用するには、車両や用途に応じて、公安委員会への指定申請または届出が必要です。

さらに、運輸支局等で車検証の記載変更などの手続きも必要になります。窓口や手続きの順序は地域によって異なるため、購入・取付前に、都道府県警察本部の担当課または所轄警察署の交通課へ、車両と用途を伝えて確認してください。

警察の案内に従い、運輸支局、自動車検査登録事務所または軽自動車検査協会で車両の手続きを行います。

緑色回転灯

緑色回転灯は、一定条件のトレーラをけん引する車両や、特大車両を先導する誘導車などについて、保安基準の緩和認定を受けて装備するものです。大型車や特殊車両であれば、自由に使用できるわけではありません。

購入・取付前に、使用の本拠を管轄する地方運輸局等の基準緩和担当へ、車両、用途、けん引・誘導する対象、特殊車両通行許可の条件を伝えて確認してください。

青色回転灯

青色回転灯等を装備した車両で自主防犯パトロールを行うには、一定の要件を満たす団体が、警察本部長の証明を受ける必要があります。

最初に、活動地域を管轄する警察署の防犯担当窓口へ、団体、活動区域、使用する車両を伝えて相談してください。証明書の交付後は、運輸支局等で、自主防犯活動に使用する車両である旨を車検証に記録する手続きも必要です。

公的機関へ伝える内容

車種、車両の使用者、使用の本拠、使用目的、走行場所、点灯する場面、取付方法を整理して相談すると、確認が進めやすくなります。

本記事は、一般的な制度と確認先を案内するものです。個別の車両で使用できるか、どの手続きが必要かについては、管轄する公的機関の判断に従ってください。
第7章:まとめ―耐振動性能を軸にした4ステップ

車両用回転灯は、次の順番で選ぶと分かりやすくなります。

1.公道で使用する場合は、色と用途を確認する

黄色・緑色・青色の回転灯等を公道で使用する場合は、購入・取付前に、第6章で案内した公的機関へ確認してください。

2.固定式かマグネット式かを決める

常設する場合は固定式、車体に穴を開けず必要なときだけ取り付ける場合はマグネット式が候補です。

本記事で紹介するパトライトのマグネット対応製品は、マグネット取付時の耐振動性能が45m/s²です。GL7・GF7も、GL-001でマグネット取付すると45m/s²になります。

3.車両・用途から候補製品を絞る

第3章の表から、使用する車両・用途に合う候補製品を確認します。その中から、電源電圧、取付スペース、色、光り方が合う製品を選びます。

固定式で必要な仕様がそろい、同じ試験条件・取付状態で耐振動性能を比較できる場合は、110m/s²の製品を余裕のある候補にできます。

代表製品は、次のように選び分けられます。

  • 小型・薄型の固定式を選びたい:GL7-M1N-Y、GL7-M1N-T
  • DC48Vで黄色の回転表示が必要:GF7-48N-Y
  • 直径100mmの発光面と3色表示が必要:GL10-M1N-T
  • 大型のLED回転灯を選びたい:RLR-M1-Y
  • 穴を開けずに取り付けたい:HKFM-M1GRD-B、SLFM-M1GBD-G、またはGL7・GF7とGL-001の組み合わせ

そのほかの候補を含む詳しい比較は、第3章の製品表をご確認ください。

4.取扱説明書どおりに取り付けて点検する

固定式は、取付面の強度、ボルトの締付け、配線の状態を確認します。マグネット式は、取付面の汚れや凹凸、マグネットのずれがないことを確認してください。

取付後も、緩み、ずれ、ひび、変形などがないか定期的に点検します。

製品選定のご相談

パトライト製品の選定で分からないことがありましたら、電材ランドへお問い合わせください。

電材ランドのお問い合わせフォーム

公道での使用可否や申請・届出については、第6章で案内した公的機関へご確認ください。

回転灯は電源をつなぐだけで動く?動かし方の違いと選び方

回転灯を選ぶときに分かりにくいのが、 「何を合図にして動くのか」 という違いです。
実際に電材ランドにも、次のようなお問い合わせがあります。
  • 電源をつなげば、すぐに動きますか?
  • 機械やセンサーからの合図で動かせますか?
  • 無電圧接点出力に接続できますか?
ここで扱う一般的な外部電源式の回転灯には、いずれも動かすための電源が必要です。
違うのは、電源を入れたときにそのまま動くのか、電源とは別に「動け」という合図が必要なのかという点です。
回転灯の大きさ、電圧、発光方式なども含めて選びたい方は、 回転灯・フラッシュ灯の失敗しない選び方 もご確認ください。
第1章:回転灯の動かし方は、大きく2つ
回転灯の動かし方は、大きく次の2つに分けて考えると分かりやすくなります。
動かし方 簡単な説明
電源のON・OFFを合図にして動かす 電源を入れると動き、電源を切ると止まります
電源とは別の信号を合図にして動かす 動作用の電源を用意し、機械やセンサーなどから別の合図を送ります
2つのつながり方を確認
電源のON・OFFを合図にして動かす 電源とは別の信号を合図にして動かす
スイッチで電源を入れる
↓
回転灯が作動する
回転灯へ主電源を供給する
+
機械やセンサーから信号を送る
↓
回転灯が作動する
「スイッチで電源を入れたら、そのまま動かしたい」という場合と、「機械やセンサーが反応したときだけ動かしたい」という場合では、選ぶ商品が異なることがあります。
第2章:電源のON・OFFを合図にして動かすタイプ
このタイプは、回転灯への電源を入れると作動し、電源を切ると停止します。
電源のON・OFFを合図にして回転灯とブザーを作動させるイメージ
電源を入れること自体を合図にして、回転灯とブザーが作動するイメージ
例えば、次のような使い方に向いています。
  • 手元のスイッチで動かしたい
  • タイマーで決まった時間だけ動かしたい
  • 光とブザーを一緒にON・OFFしたい
  • できるだけ簡単な構成にしたい
代表例として、パトライトの「SKH-M2B」があります。
SKH-M2BはAC100Vのコンセントプラグ付きで、電源が入ると回転灯とブザーが一緒に作動します。回転灯だけを動かしたり、ブザーだけを止めたりすることはできません。
光と音を常に一緒に動かす用途であれば、分かりやすいタイプです。
プラグ付きでも、挿すだけで動くとは限りません
コンセントプラグが付いている商品でも、別の信号を送らないと動かないものがあります。
「プラグ付き=電源を入れればすぐに動く」とは限らないため、商品の形だけで判断せず、動かし方まで確認する必要があります。
第3章:電源とは別の信号を合図にして動かすタイプ
第2章で説明したタイプは、電源を入れること自体が、回転灯を動かす合図になります。
一方、こちらのタイプは、回転灯を動かすための電源と、動作を始めるための信号を分けて接続します。
簡単に言うと、次の違いです。
電源: 回転灯を動かすための力
信号: 回転灯へ「動いてください」と伝える合図
このタイプでは、回転灯へ電源を供給していても、それだけでは作動しません。機械やセンサーなどから信号を受け取ると、回転や点灯、ブザーなどの動作を始めます。
回転灯を動かす電源とは別に、機械から信号を送るイメージ
回転灯を動かす電源とは別に、機械から「動いてください」という信号を送るイメージ
例えば、次のような使い方に向いています。
  • 機械が動き始めたら、回転灯を作動させたい
  • 機械に異常が発生したら、光や音で知らせたい
  • センサーが人や車を検知したら、回転灯を作動させたい
  • PLCなどの制御機器から動かしたい
  • 光とブザーを別々に動かしたい
  • 複数の音や動作を使い分けたい
代表例として、パトライトの「RFTシリーズ」があります。
RFTシリーズには、動作に必要な電源線とは別に、回転灯や電子音を動かすための信号線があります。
機械やセンサーから信号を送ることで、回転灯だけを作動させたり、回転灯と電子音を一緒に作動させたりできます。
このように、機械やセンサーの動きに合わせて回転灯を作動させたい場合は、電源とは別の信号を受け取れるタイプを選びます。
信号を送る側と、受け取る側があります
機械やセンサーから回転灯を動かす場合は、次の2つを確認します。
  • 機械やセンサーが、どのような信号を出すのか
  • 回転灯が、どのような信号を受け取れるのか
機械やセンサーが信号を出す側、回転灯が信号を受け取る側です。前者を「出力」、後者を「入力」といいます。
信号を出す側と受け取る側の方式が合っていなければ、直接接続できません。
機械やセンサーの仕様書では「出力方式」「外部出力」「警報出力」などの欄を、回転灯の仕様書では「入力方式」「制御入力」などの欄を確認します。
信号には種類があります
機械やセンサーから出る信号には、主に次のような種類があります。
  • 無電圧接点
  • NPN・PNPなどのトランジスタ出力
  • 電圧出力
回転灯と機械やセンサーの連動では、無電圧接点がよく使われます。
無電圧接点とは?
「無電圧接点」は難しく聞こえますが、機械やセンサーの中にあるスイッチだと考えると分かりやすくなります。
人や車を検知したときなどに、このスイッチが開いたり閉じたりして、回転灯へON・OFFの合図を伝えます。
無電圧接点から、回転灯を動かすための電源が送られるわけではありません。
回転灯を動かす電源は別に用意します。無電圧接点が伝えるのは、「動いてください」「止まってください」という合図です。
接続できるか分からない場合は、各製品のメーカーへ確認してください。
第4章:電源ON・OFFタイプと信号タイプ、
どちらを選べばよい?
次のように考えると、必要なタイプを絞りやすくなります。
希望する使い方 選定の目安
電源を入れたら、そのまま動かしたい 電源のON・OFFを合図にして動かすタイプ
スイッチで光と音をまとめて動かしたい 電源のON・OFFを合図にして動かすタイプ
機械の異常発生時に動かしたい 電源とは別の信号を合図にして動かすタイプ
センサーが反応したときに動かしたい 電源とは別の信号を合図にして動かすタイプ
光とブザーを別々に操作したい 電源とは別の信号を合図にして動かすタイプ
複数の音や動作を使い分けたい 電源とは別の信号を合図にして動かすタイプ
商品を探す前に、「何が起きたときに、回転灯をどのように動かしたいのか」を整理しておくことが大切です。
第5章:まとめ
回転灯を選ぶときは、電圧や色だけでなく、「何を合図にして動かすのか」を確認する必要があります。
電源を入れたら、そのまま動かしたい
→ 電源のON・OFFを合図にして動かすタイプ
機械やセンサーからの合図で動かしたい
→ 電源とは別の信号を合図にして動かすタイプ
商品選びと技術的な確認について
電材ランドでは、希望する動かし方を伺い、電源のON・OFFで動かすタイプと、別の信号で動かすタイプのどちらが適しているかをご案内します。
端子への具体的な接続方法や、機器同士を接続できるかどうかについては、各メーカーの技術窓口へお問い合わせください。
メーカー技術相談窓口
お住まいの地域に応じた営業所へお問い合わせください。

電源のない屋外で、近づく人に音声で立入禁止を伝える方法|ソーラー式人感センサー警告灯

立入禁止の看板を設置しても、見落とされたり、敷地の境界が分からないまま人が入ってきたりすることがあります。しかし、注意を伝えたい場所に商用電源があるとは限りません。
そのような場所では、ソーラーパネル、人感センサー、音声付き回転灯を組み合わせ、人が近づいた時だけ光と音声で注意できます。ただし、日光が必要なパネル、人の動きを捉えるセンサー、光と音声を届ける回転灯では、適した設置場所が異なります。
この記事では、電源のない屋外で人に立入禁止を伝える方法と、使用できる条件、機種の選び方を解説します。
注意:今回紹介する人感センサーは「人」を対象としたもので、車両の検知にはおすすめしていません。
第1章:人が境界へ近づいた時に、光と音声で注意する
人感センサー付きのソーラー式音声回転灯は、人が検知範囲に入ると回転灯が作動し、指定した音声を流します。常時放送するのではなく、注意が必要な場所へ人が近づいた時に、その場で内容を伝えられるのが特徴です。
人が近づいた時だけ、光と音声で注意する
人感センサーが人を検知すると、回転灯と音声が作動します。
商用電源を確保しにくく、看板だけでは立入禁止に気づかれにくい場所では、次のような用途に活用できます。
  1. 私有地と通路の境界が分かりにくい場所で、誤って入る人に引き返すよう伝える
  2. 工事現場の仮設立入禁止区域で、作業区域へ近づく人に注意する
  3. 資材置場や屋外保管場所で、関係者以外に立入禁止を伝える
  4. 施設敷地内の閉鎖区画や利用時間外の区域で、その先へ進まないよう案内する
  5. 商用電源のない山間部や管理道で、立入禁止を伝える
いずれも、ソーラー電源を確保できる日当たりのよい場所で、人が通る位置をある程度絞り込めることが前提です。人が近づいた時だけ回転灯と音声を作動させるため、看板を見落とした人にも、その場で注意の内容と取ってほしい行動を伝えられます。
ただし、音声回転灯は人の立入りを物理的に止める設備ではありません。看板、ピクトグラム、ロープ、柵などを設けたうえで、それらを見落とした人に気づいてもらうための追加手段として使用します。
第2章:この方法が使えるか、5つの条件を確認する
機種を選ぶ前に、設置場所が次の条件に合っているかを確認します。
  1. 検知する対象が人である:人感センサーは、人と周囲の温度差、その移動による変化を検知します。車両を判別するセンサーではありません。
  2. 人が通る位置を絞り込める:入口や通路など、センサーを向ける場所が決まっている現場に適しています。広大な敷地全体を1台で検知することはできません。
  3. ソーラーパネルに直射日光が当たる:一日中影になる場所や、使用期間中にパネルへ雪が残る場所には適していません。
  4. 対象者に音声を届けられる:対象者へ聞こえる音量を確保しながら、近隣には必要以上の音を届けない音量調整が必要です。
  5. 固定と定期点検ができる:壁面やポールへ固定し、パネル、配線、金具、バッテリーを定期的に確認できることが条件です。
ソーラーパネルは直射日光が当たる場所へ
日陰や積雪でパネルが覆われる場所では、十分に充電できません。
常時人が行き来する場所、長期間雪が残る場所、一日中日陰になる場所、録画やスマートフォン通知が必要な場所には向きません。人を確実に止めなければ重大な事故につながる場所では、音声だけに頼らず、扉や柵などの物理的な対策が必要です。
第3章:パネル・センサー・音声回転灯を、適した位置に分ける
ソーラー式人感センサー警告灯は、ソーラーパネル、人感センサー、音声回転灯で構成されます。機種によって、一体になっている部分と分けて設置できる部分が異なります。分けて設置できる機器は、それぞれの役割に合った場所へ配置することが大切です。
VM12Vは3つの機器を適した位置へ分けて設置できる
パネルは日当たり、センサーは検知方向、音声回転灯は見え方と聞こえ方を優先します。
ソーラーパネルは日当たりを優先する
ソーラーパネルは、できるだけ真南に近い方向へ向け、直射日光が当たる場所に設置します。建物や樹木の影、落ち葉、汚れ、積雪があると充電量が低下します。また、室内照明や反射光では充電できません。
人感センサーは人が横切る方向へ向ける
人感センサーは、人がセンサーへ正面から近づくより、検知範囲を横切るように歩く方が検知しやすくなります。入口の正面へ機械的に向けるのではなく、実際の進入方向を確認して角度を決めます。
人感センサーは、人が横切る方向の方が検知しやすい
正面から近づく場合より、検知範囲を横切る動きを捉えやすくなります。
直射日光、雨、振動、風で揺れる植物などの影響も避けます。人感センサーは熱の移動を捉えるため、立ち止まった人やガラス越しの人を検知できないことがあります。また、動物、蒸気、雨滴、強い日差しなどは誤作動の原因になります。詳しくは、 センサ付き回転灯の選び方 をご確認ください。
音声回転灯は見えて聞こえる位置へ設置する
音声回転灯は、注意を受ける人から回転灯が見え、音声を聞き取れる位置へ、取扱説明書で定められた正しい向きに設置します。建物や塀などで光や音が遮られない位置を選び、設置後に実際の進入経路から見え方と聞こえ方を確認します。
例えば、現行のVM12V人感センサー仕様は、センサーを音声回転灯から分離して設置できます。ソーラーパネルは日当たりのよい場所、センサーは人が検知範囲を横切る位置、音声回転灯は注意を伝えたい境界に配置できるため、充電に必要な日当たり、検知しやすい方向、回転灯の見え方と音声の聞こえ方を両立させやすくなります。ただし、センサーを分離すると上部の回転灯がなくなるため、センサーの検知窓に雨滴が付きやすくなります。検知窓に水滴が付くと人の動きを検知しにくくなり、人が通っても音声回転灯が作動しない場合があります。分離する場合は、検知方向を確保しながら、なるべく雨がかかりにくい位置へ取り付けてください。
実機動画:センサー部分の取り外し方法
センサ付き回転灯、センサー部分の取り外し方法を見る
※VM12V人感センサー仕様と同じセンサーを、本体から取り外す手順です。動画の回転灯は別機種です。KM10M・KM12Vには、この動画とは異なるセンサーが使用されています。
電源工事が不要でも、取付工事が不要になるわけではありません。機器の固定、屋外接続部の防水処理、専用延長コードの選定は、取扱説明書に従って行います。
第4章:人感センサーの検知距離で選ぶ―5m・7m・10mの3機種
音声で立入禁止を伝えるソーラー式人感センサー警告灯は、必要な検知距離、検知範囲の広さ、音量、分離取付の方法から選びます。この記事で比較する3機種の違いは、次のとおりです。
機種 検知範囲の目安 最大音量 分離取付 適した場所
KM10M 最大約5m・約41度 92dB パネル部と人感音声再生部:分離可能
センサー・音声・LED部:一体
狭い入口や通路。音量と費用を抑えたい場所
VM12V
(/LX人感センサー仕様)
最大約7m・水平約180度 105dB パネル・センサー・音声回転灯:それぞれ分離可能 広い入口。3点を適した位置に分けたい場所
KM12V
(標準TJ人感センサー仕様)
最大約10m・約64度 105dB パネル・センサー・音声回転灯:別置型 センサーから検知位置までの距離が長い場所
※KM10Mは、人感音声再生部全体をソーラーパネル部から離して設置できますが、センサーだけを音声・LED部から分離することはできません。
検知距離と角度はメーカー条件での最大値です。気温、進入方向、取付高さなどで変わるため、記載距離以内での検知を保証するものではありません。また、分離する距離や取付方法によって、専用防水延長コードや取付金具が必要になります。
幅広く検知し、3点を分けたい場合はVM12V
今回の中心機種は、 VM12V型 です。最大約7m・水平約180度の広い範囲を検知でき、最大音量は105dBです。
ソーラーパネル、センサー、音声回転灯をそれぞれ分離できるため、パネルは日当たりのよい場所、センサーは人が検知範囲を横切る位置、音声回転灯は注意を伝えたい境界に配置できます。幅のある入口で、光と具体的な言葉を同時に届けたい場所に向いています。
小型で音量と費用を抑えたい場合はKM10M
検知する場所が狭く、最大約5mで足りる場合は、 KM10M型 が候補です。最大音量は92dBで、VM12VやKM12Vより小型で費用も抑えられます。
人感音声再生部をソーラーパネル部から分離して設置できますが、センサー、音声、LED部は一体です。センサーと警告灯を別々の位置へ配置する必要がなく、同じ位置から光と音声を届けられる場所に向いています。
7mでは届かない場合はKM12V
センサーから検知位置までの距離が長く、最大約7mでは届かない場合は、標準ワイドエリアで最大約10mの KM12V型 を検討します。最大音量は105dBで、ソーラーパネル、センサー、音声回転灯を分けて設置する別置型です。
注意:本章で比較している3機種は、人の検知を目的とした人感センサー仕様です。車両の検知にはおすすめしていません。車両を検知して注意喚起する場合は、 車両検知センサーを使った駐車場出入口の事故防止対策 をご確認ください。
同じ最大約10mの人感センサー仕様には KM12R もありますが、回転灯のみか、回転灯+ブザー音になります。「関係者以外は立入禁止です」「退去してください」などの言葉を伝える場合は、音声付きのKM12Vを選びます。
第5章:音声は短く、取ってほしい行動まで伝える
音声は長い説明にせず、場所のルールと取ってほしい行動を短く伝えます。
関係者以外は立入禁止です。退去してください。
「関係者以外は立入禁止です。」だけで終わらず、「退去してください。」まで加えると、聞いた人が次に取る行動が分かります。
音声は、ご注文時に メーカーのメッセージライブラリ から指定します。希望する文章が見つからない場合は、伝えたい内容をお知らせいただければ、電材ランドにて近いメッセージの組み合わせを確認します。
また、音声だけでは、聴覚に障害がある人、日本語が分からない人、周囲の音で聞き取れない人には伝わりません。看板やピクトグラム、ロープ、柵なども併用してください。
第6章:設置後は、実際の進入経路を歩いて確認する
設置後は想定する進入経路を歩き、センサーの反応と音声の聞こえ方を確認します。正面から近づく場合と横切る場合、昼と夜など条件を変えて試します。
検知範囲が広すぎる場合は、センサーの向きや付属のマスキングシートで絞ります。頻繁に作動すると騒音になり、警告自体が気にされなくなる可能性があります。
音量はカタログ値だけで決めず、対象者へ届く範囲で必要最低限に調整します。建物、地形、環境音によって聞こえ方が変わるため、現場確認が必要です。
曇天や雨天が続くと、ソーラー電源の充電量が低下し、動作が不安定になったり停止したりすることがあります。パネルの汚れや落ち葉を清掃し、使用期間中に雪が残らないかも確認してください。
VM12V型の音声回転灯は、正しい向きに取り付けた場合の保護性能がIP23です。通常の降雨を想定したもので、ホースによる散水や強い水圧に耐える防水構造ではありません。屋外での取付方向や配線については、 回転灯の防水性能と設置時の注意点 もご確認ください。
機種選びや設置方法に不明点がある方へ
設置場所の状況やご希望の使い方を確認し、適した機種、取付金具、延長コード、音声の選定をお手伝いします。
機種選びについて問い合わせる

回転灯は屋外で使える? 防水性能の選び方と設置時の注意点

回転灯を屋外に設置したいと考えたとき、「雨に濡れても大丈夫?」「屋外で使える機種はどれ?」「雨が強く当たる場所では、どの程度の防水性能が必要?」と不安になる方は多いと思います。
最初に確認したいのは、その回転灯が屋内用なのか、メーカーが屋外使用を認めている製品なのかという点です。そのうえで、「IP23」「IP55」「IP65」「IP66」などのIP等級から、水に対する保護性能を確認します。
結論:屋外対応と明記されたIP23の回転灯は、メーカーが指定する方向で正しく取り付ければ、一般的な雨の当たる屋外で使用できます。
ただし、IPとは何を示すのか、数字が大きくなると何が変わるのかは、初めて見る方には分かりにくいものです。この記事では、屋外で使える回転灯の確認方法から、IP等級の見方、設置場所に合った防水性能の選び方まで、電材ランドが分かりやすく解説します。
回転灯の大きさ、電圧、発光方式などを含めて検討したい方は、 回転灯・フラッシュ灯の失敗しない選び方 もご覧ください。
第1章:回転灯を屋外で使えるか確認する方法
まず「屋外使用可」と明記されているか確認
回転灯を屋外に設置するときは、製品仕様の「取付場所」や「使用場所」を確認してください。「屋外」または「屋内・屋外」と明記された製品を選びます。屋内用の回転灯は、屋外では使用できません。
屋外使用が認められていることを確認したうえで、IP等級、取付方向、必要な取付部品などの条件を確認します。
IPとは? 数字は何を表している?
IPは、電気機器が固形物や水の侵入に対して、どの程度保護されているかを示す共通の等級です。日本ではJIS C 0920で定められており、国際規格IEC 60529に対応しています。例えば「IP23」は、次のように読みます。
  • 最初の「2」:固形物に対する保護
  • 後ろの「3」:水に対する保護
屋外で使用する回転灯を選ぶとき、特に確認したいのは後ろの数字です。基本的には数字が大きくなるほど、より強い水のかかり方を想定した試験になります。
水に対する保護等級1~6の見方
水の等級 保護の目安 簡単な説明 回転灯選びの目安
1 垂直に落ちる水滴 上から落ちる水滴に対する保護 ―
2 斜め15度以内からの水滴 機器を傾けた状態で落ちる水滴に対する保護 ―
3 左右60度以内からの散水 斜め方向からの雨を想定した保護 多くの一般的な屋外用回転灯で採用されています
4 あらゆる方向からの飛まつ さまざまな方向からの水しぶきに対する保護 パトライトRFT・RFVなど、IP54の屋外用回転灯があります
5 あらゆる方向からの噴流水 ノズルなどから噴射される水に対する保護 標準で対応する製品のほか、適合するマウントラバーなどを使用するとIP55・IP65になる製品があります
6 あらゆる方向からの強い噴流水 IPX5より強い噴流水に対する保護 パトライトRLR型や一部のKT仕様など、高い防水性能を持つ回転灯で採用されています
電材ランドで取り扱う屋外用回転灯では、水に対する等級が「3」「4」「5」「6」の製品が中心です。なお、IP55とIP65は、水に対する後ろの数字がどちらも「5」のため、IPコード上の水に対する保護等級は同じです。最初の数字は、固形物やほこりに対する保護性能を示します。
IP等級は、決められた条件による試験結果です。実際に屋外で使えるかどうかは、メーカーが指定する使用場所や取付方向も含めて判断します。
屋外対応のIP23回転灯は一般的な雨の中で使える
屋外対応の回転灯には、保護等級がIP23となっている製品が多くあります。IP55やIP66より数字が低いため、「少しでも雨が降ったら使えないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、メーカーが屋外使用を認めているIP23の回転灯は、工場や倉庫の出入口、駐車場、門扉付近など、一般的な雨の当たる屋外で使用できます。通常の屋外設置であれば、必ずしもIP55やIP66の回転灯を選ぶ必要はありません。
IP23の「3」は、鉛直方向から左右60度以内の範囲で散水した場合に、有害な影響を受けないことを確認する等級です。
第2章:設置場所から必要な防水性能を判断
回転灯の防水性能は、単純に「屋外だから高いIP等級が必要」と考えるのではなく、設置後にどのように水がかかるかを基準に選びます。
IP23で使用できることが多い場所
メーカーが屋外使用を認めているIP23回転灯を、指定された正方向で設置する場合の目安です。
  • 工場や倉庫の出入口
  • 建物の外壁付近
  • 駐車場の出入口
  • 門扉やゲート付近
  • 屋外設備の上部
  • 一般的な雨が当たる場所
屋根や軒がない場所でも、一般的な雨の当たり方であれば、メーカーが屋外使用を認めているIP23回転灯を使用できます。通常の屋外設置では、必ずしもIP55やIP66の回転灯を選ぶ必要はありません。
一般的な雨が当たる屋外と設備から水しぶきが繰り返しかかる場所の比較
一般的な雨が当たる屋外では、メーカーが屋外使用を認めたIP23回転灯を使用できます。設備からのミストや水しぶきが繰り返しかかる場所では、IP55以上を目安に、機種ごとの使用条件を確認して選定します。
IP55・IP65などを検討したい場所
  • 横方向から強い雨が繰り返しかかる
  • 地面や車両からの跳ね水を受けやすい
  • 水しぶきが頻繁にかかる
  • 雨どいや屋根、設備などから流れ落ちる水が、回転灯に集中して当たる
IP55とIP65は、最初の数字が異なりますが、水に対する保護を示す後ろの数字はいずれも「5」です。そのため、IPコード上の水に対する保護等級は同じで、固形物やほこりに対する保護性能が異なります。
IP55・IP65は選定時の目安です。最終的には、使用する機種についてメーカーが認めている使用場所、取付方向、取付部品などの条件を確認してください。
防水性能を重視して選びたい方は、 高防水性の回転灯・表示灯一覧 をご覧ください。
横殴りの雨が当たる場所は?
悪天候のときに一時的に横方向から雨が当たるというだけで、必ずIP55やIP66の回転灯を選ぶ必要はありません。メーカーが屋外使用を認めているIP23の回転灯は、一般的な屋外設置に使用できます。
IP55以上を検討したいのは、設置場所の関係で横方向や下方向から強い雨が繰り返しかかる場所、跳ね水が多い場所、雨どいや屋根などから流れ落ちる水が集中して当たる場所です。
判断するときは、強い雨が一時的に当たる可能性ではなく、普段から水がどの方向から、どの程度繰り返しかかるかを確認してください。
機種ごとの確認が必要な場所
  • ホースの水が日常的に直接当たる
  • 洗車場などで大量の水を使用する
  • 高圧洗浄機を使用する
  • 水没する可能性がある
IP55やIP65であっても、メーカーがホースによる直接散水を保証していない機種があります。ホースや高圧洗浄の水が当たる場所では、IPの数字だけで機種を選ばず、取扱説明書やメーカーの使用条件を確認してください。
水没する可能性がある場所には回転灯を設置せず、設置位置を高くするなど、水につからない対策が必要です。
第3章:取付方向やブラケットで防水性能が変わります
回転灯の防水性能は、本体に表示されたIP等級だけでなく、実際の取付状態まで含めて考える必要があります。
屋外では指定された方向に取り付ける
一般的な回転灯は、屋外で横向きや逆さに取り付けることはできません。グローブが上、取付面が下になる正方向で設置してください。
壁面へ設置する場合は、壁面取付ブラケットなどを使用し、回転灯本体が正方向になるように取り付けます。
ただし、パトライトのRLR型のように、正方向と逆さ方向の両方に対応している製品もあります。屋外で使用できる取付方向は機種によって異なるため、仕様書や取扱説明書を確認してください。
屋外における回転灯の正方向、横向き、逆さ方向の取付例
一般的な回転灯は、グローブが上、取付面が下になる正方向で設置します。横向きや逆さ方向で屋外使用できるかどうかは、機種ごとの仕様を確認してください。
マウントラバーで防水性能を高められる機種
回転灯と取付面の間に、メーカー指定のマウントラバーを使用することで、防水性能を高められる機種があります。
例えば、日恵製作所のニコトーチ・90高輝度 VK09R型は、標準状態ではIP23ですが、適合するマウントラバーを使用するとIP55になります。対象機種や取付条件は、 日恵製作所「ニコトーチ・90高輝度 VK09R型」の公式カタログ で確認できます。
ただし、壁面ブラケットや平面ブラケットと併用した場合は、IP55にはなりません。マウントラバーで回転灯の底面を保護できても、ブラケットには取付け用の穴や接合部分があるため、設置状態全体では同じ防水性能を維持できないためです。
防水性能を維持できる壁面ブラケットもある
パトライト社には、適合するマウントラバーと組み合わせることで、壁面取付時にもIP65を維持できる防水壁面ブラケットがあります。対応機種と組み合わせ条件は、 パトライト公式のSZK-101製品情報 で確認できます。例えば、次の組み合わせがあります。
AC電源プラグ付きコードには対応していません。使用する回転灯との適合確認が必要です。
通常の壁面ブラケットを含む取付部品は、 パトライト壁面取付ブラケット一覧 から確認できます。
マウントラバーやブラケットを選ぶときは、単に取り付けられるかだけでなく、組み合わせた状態でのIP等級まで確認することが大切です。
第4章:屋外では配線部分の防水処理も重要
回転灯本体がIP55やIP66であっても、配線部分の防水処理が不十分であれば、そこから水が侵入することがあります。特に注意が必要なのが、回転灯から出ているコードの先端や電源の接続部分です。
防水性能の高いパトライトRLR型でも、取扱説明書では、コード先端の接続部分へ防水処理を行うよう求めています。仕様書・取扱説明書は、 パトライト公式のRLR製品情報 から確認できます。
電材ランドに寄せられた実際の故障事例
電材ランドにも、屋外で使用していたRLR型が故障したという連絡があり、メーカーへ調査を依頼したところ、コード先端から水が侵入していたため、保証対象外と判断された事例が複数あります。
本体がIP66でも、コード先端や接続部分まで自動的に防水になるわけではありません。
屋外では、回転灯本体の固定だけでなく、電源接続部、コード先端、配線の引込み部分を含めた防水処理が必要です。
安全のため、屋外での配線は電気工事店へ依頼してください。
第5章:回転灯の屋外使用に関するよくある質問
Q1.IP23の回転灯を雨の当たる場所へ設置できますか?
メーカーが屋外使用を認めている機種を、指定された方向で取り付ければ、一般的な雨の当たる場所で使用できます。
Q2.IP23は防水ではなく防滴という意味ですか?
完全防水を意味するものではありませんが、「IP23だから屋外では使えない」ということでもありません。日恵製作所ではIP23を「防雨形」と表示している機種があり、メーカーが屋外使用を認めている製品は、一般的な屋外の雨を想定して使用できます。
Q3.IP23の「3」は何を表していますか?
水に対する保護等級を表しています。IPX3は、鉛直方向から左右60度以内の範囲で散水した場合に、有害な影響を受けないことを確認する等級です。
Q4.IP55とIP65では、どちらが水に強いですか?
水に対する等級は、後ろの数字が同じ「5」のため同じです。最初の数字は、固形物やほこりに対する保護の違いです。
Q5.IP66なら水没しても大丈夫ですか?
いいえ。IP66は強い噴流水に対する保護等級であり、水没に対する等級ではありません。パトライトと日恵製作所の回転灯は水中での使用を想定していないため、水没する可能性がある場所には設置しないでください。設置位置を高くするなど、回転灯が水につからない対策が必要です。
Q6.マウントラバーを付ければ必ずIP等級が上がりますか?
必ず上がるわけではありません。適合機種と取付方法に加え、ブラケットを含む組み合わせでのIP等級を確認してください。
Q7.長期間使用すると防水性能は低下しますか?
パッキンなどの部品は、長期間の使用や温度変化によって劣化する可能性があります。定期的に外観や取付状態を確認し、使用機種の取扱説明書に従って点検・交換してください。
第6章:まとめ|設置場所に合った回転灯を選びましょう
一般的な雨が当たる屋外では、メーカーが屋外使用を認めているIP23回転灯を、指定された方向で正しく取り付けることが基本です。必要以上に高いIP等級を選ぶのではなく、実際の水のかかり方に合わせて選定します。
設置場所ごとの選定目安
  • 一般的な雨が当たる場所:
    メーカーが屋外使用を認めているIP23製品を、指定方向で設置
  • 横方向から強い雨が繰り返しかかる場所や、跳ね水が多い場所:
    IP55・IP65などを目安に、機種ごとの使用条件を確認
  • 水が強く当たりやすい厳しい屋外環境:
    IP66などを目安に、機種ごとの使用条件を確認
  • ホースや高圧洗浄の水が直接当たる場所:
    IP等級だけで判断せず、メーカーへ確認
  • 水没する可能性がある場所:
    回転灯を設置せず、設置位置を高くするなどの対策を実施
使用環境に合った回転灯を選ぶ
防水性能を重視して選ぶ
厳しい屋外環境で使用する回転灯を、防水性能から確認できます。
高防水性の回転灯・表示灯一覧
大型・IP66の回転灯を選ぶ
高い防水性能を持つ大型回転灯の電圧や仕様を確認できます。
パトライトRLR型一覧
条件から総合的に選ぶ
大きさ、電圧、発光方式、ブザーの有無などから選定できます。
回転灯・フラッシュ灯の失敗しない選び方
設置環境に合う回転灯が分からない方へ
水のかかり方、取付方向、使用電圧を確認したうえで、設置環境に適した機種をご案内します。
回転灯の機種選定について電材ランドへ問い合わせる

プールの緊急通報・応援要請│無線リモコンでスタッフルームの回転灯を作動

スポーツクラブやスイミングスクールのプールで事故や体調不良が発生した際、監視スタッフは救助対応を優先しながら、ほかのスタッフへ速やかに応援を求めなければなりません。しかし、スタッフルームまで距離がある場合、大声や内線だけでは緊急事態に気づいてもらえない可能性があります。
このようなプール監視中の緊急通報・応援要請に活用できるのが、無線リモコンとブザー付き回転灯を組み合わせた連絡方法です。監視スタッフが小型の無線リモコンを操作すると、スタッフルームに設置した黄色の回転灯が作動し、ブザー音とともに異常を知らせます。
この記事では、スポーツクラブで行われている運用をもとに、小型無線リモコンとブザー付き回転灯を使った構成、複数のリモコンを使用する方法、導入前に確認しておきたい無線通信や設置上の注意点について解説します。
第1章:プール監視では緊急時の連絡体制が重要
プールで事故や急な体調不良が発生した場合、監視スタッフは傷病者の救助や救護を行いながら、ほかのスタッフへの応援要請や、必要に応じた消防などへの連絡を速やかに進める必要があります。そのためには、あらかじめ緊急時の連絡体制とスタッフの役割を決めておくことが重要です。
文部科学省・国土交通省の「プールの安全標準指針」では、施設の異常や事故を発見・察知したときの緊急対応の内容と連絡体制を整備し、安全管理に携わるすべての従事者へ周知しておくことが必要とされています。また、監視員と管理責任者が緊急時に円滑に連絡できる通信手段を確保することが望ましいとされています。
さらに、緊急事態を想定した訓練では、異常を察知した監視員からほかの従事者への連絡方法を検討し、迅速に対応できるよう確認しておくことが必要とされています。
同指針は学校や社会体育施設などのプールを主な対象としていますが、スイミングスクールなどの民営プールでも参考として活用することが期待されています。なお、連絡に使用する機器までは指定されていないため、無線リモコンと回転灯の組み合わせは、施設内の緊急連絡体制を補助する方法の一つとなります。
第2章:無線リモコンでスタッフルームへ応援要請
スポーツクラブでは、無線リモコンと回転灯をプール監視中の応援要請に活用している例があります。事故や体調不良などの緊急事態が発生した際、監視スタッフが無線リモコンを操作し、スタッフルームに設置した回転灯の光とブザー音で異常を知らせる運用です。
基本的な流れは次のとおりです。
  1. 監視スタッフが異常を発見する
  2. 携帯している小型無線リモコンを操作する
  3. スタッフルームの黄色い回転灯が作動する
  4. 光とブザー音に気づいたスタッフが応援に向かう
監視スタッフが無線リモコンを操作しスタッフルームの黄色い回転灯で応援を要請する流れ
監視スタッフは救助や利用者への対応を続けながら、離れた場所にいるスタッフへ応援を求められます。
ただし、この仕組みだけでプールの安全対策が完結するものではありません。施設で定めている緊急連絡体制や救助・救護の手順を補助する設備として使用します。
第3章:使用する無線リモコンとブザー付き回転灯
今回の構成では、日恵製作所の小型無線リモコンと、AC100Vのブザー付き回転灯を使用します。
小型無線リモコン「MU01LS」
監視スタッフが携帯するMU01LSは、コイン電池で作動する質量約40gの小型無線リモコンです。ON・OFFの一斉操作に対応し、リモコン側のモニターランプで、回転灯が電源の入った受信可能な状態かを確認できます。
保護等級はIP67です。水しぶきが想定される環境でも扱いやすい製品です。
黄色のブザー付き回転灯「VL12R型」
スタッフルームには、日恵製作所のLED回転灯VL12R型のAC100V・ブザー付きタイプを設置します。ブザー音量は約70~90dBの範囲で調整できるため、スタッフルームの広さや周囲の音に合わせて設定できます。
今回の構成では、応援要請を知らせる回転灯として黄色を選定しています。施設内ですでに色の使い分けを決めている場合は、その運用ルールに合わせて選定してください。
第4章:複数のリモコンから同じ回転灯を作動可能
基本構成は、監視スタッフが使用するリモコン1台と、スタッフルームに設置する回転灯1台です。監視スタッフが複数いる場合は、それぞれがリモコンを携帯し、どのリモコンからでも同じ回転灯を作動させる構成にできます。
例えば、監視スタッフ2名がそれぞれMU01LSを携帯し、スタッフルームにVL12Rを1台設置する「リモコン2台・回転灯1台」の構成が可能です。MU01LSでは操作元を識別できないため、いずれのリモコンが操作された場合でも、同じ場所へ応援に向かう運用に適しています。
複数の監視スタッフが持つ無線リモコンからスタッフルームの同じ黄色い回転灯を作動させる構成
ほかにも、このような運用が可能です
監視スタッフが携帯するリモコンとは別に、保護者ギャラリーにも無線リモコンを設置し、異常に気づいた保護者からスタッフルームへ知らせる構成も考えられます。
設置する場合は、リモコンの定位置、操作する状況、操作後のスタッフ対応、誤操作を防ぐ管理方法をあらかじめ決めておきます。操作元は識別できないため、監視スタッフ用リモコンと同じ対応を行う運用とします。
第5章:導入前に設置場所で無線通信を確認
無線リモコンの通信距離は、建物の構造や壁、扉、設備などの影響を受けます。電材ランドでは、遮るものが無い見通しのよい環境で最長約400mを目安として案内していますが、鉄筋コンクリートの壁、金属製の扉、大型設備などが間にあると、通信距離が短くなります。特に地下から1階、1階から2階といった階をまたぐ通信は、床のコンクリートなどに電波を遮られやすいため、事前の通信確認が必要です。
電材ランドでは、導入前に実際の設置場所で通信状況を確認できるデモ機を、お貸ししています。デモ機で監視スタッフがリモコンを使用する複数の場所から、スタッフルームの回転灯設置予定場所まで通信できるかをご確認ください。
プール施設内の複数地点からスタッフルームまでデモ機で無線通信を確認する様子
デモ機による通信確認をご希望の方へ
使用予定場所、スタッフルームまでのおおよその距離、建物の構造などを分かる範囲でお知らせください。
第6章:設置後の対応手順と定期的な作動確認
無線リモコンと回転灯を導入する際は、機器を設置するだけでなく、作動した後のスタッフの行動を決めておくことが重要です。
  1. 誰が無線リモコンを携帯するか
  2. どのような状況でリモコンを操作するか
  3. 回転灯が作動した際に誰が応援へ向かうか
  4. 救急車の要請など外部への連絡を誰が行うか
  5. 対応後に誰が回転灯を停止するか
スタッフルームに人がいない時間帯がある場合は、回転灯が作動しても気づく人がいません。勤務体制を確認し、通常スタッフがいる場所に設置してください。また、緊急時に確実に使用できるよう、リモコンの電池残量と回転灯の作動を定期的に確認します。
※この仕組みは施設内の連絡を補助するものであり、AEDや救命具などの救命設備、消防などへの緊急連絡手段、施設で定めている救助・救護体制の代わりになるものではありません。
第7章:よくある質問
Q1.これは消防や救急へ自動通報する装置ですか?
いいえ。MU01LSは施設内の無線対応回転灯を操作するリモコンであり、消防や救急へ自動通報する機能はありません。必要に応じて別途119番通報などを行います。
Q2.複数のリモコンから1台の回転灯を作動できますか?
はい。複数のMU01LSから、同じIDを設定した1台の回転灯を作動できます。ただし、どのリモコンから操作されたかは識別できません。
Q3.保護者ギャラリーにもリモコンを置けますか?
対応可能です。定位置、操作する状況、操作後のスタッフ対応、誤操作を防ぐ管理方法を決めたうえで運用してください。
Q4.地下や別の階からでも通信できますか?
建物の構造によって異なります。階をまたぐ場合は床のコンクリートなどで電波が届きにくくなる可能性があるため、導入前の通信確認をおすすめします。
Q5.無線リモコンは防水ですか?
MU01LSの保護等級はIP67です。水しぶきが想定される環境でも扱いやすい製品です。
Q6.導入前に無線が届くか確認できますか?
はい。通信確認用のデモ機を約1週間お貸ししています。ご返送時の送料はお客様負担です。
Q7.回転灯の取付けは自分でできますか?
電源プラグが付属しているため、設置場所の近くにコンセントがあれば、お客様ご自身で取り付けられます。スタッフが光とブザー音に確実に気づける場所を選んで設置してください。
第8章:プール監視中の応援要請を無線でスタッフルームへ
今回紹介した構成の要点は次の3点です。
  1. 監視スタッフの無線リモコンから、スタッフルームの黄色いブザー付き回転灯を作動させる
  2. 複数の監視スタッフや保護者ギャラリーから、同じ回転灯へ知らせる構成にも対応できる
  3. 導入前にデモ機で通信状況を確認し、操作後の対応手順を決めておく
この仕組みを既存の緊急連絡体制に組み込むことで、監視スタッフが救助や利用者への対応を続けながら、スタッフルームへ応援を要請できます。
今回紹介した製品
プールの応援要請システムをご検討の方へ
リモコンを使用する場所、回転灯を設置するスタッフルームの位置、必要な台数を伺い、施設の運用に合う機器構成をご案内します。デモ機による通信確認もご相談ください。
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